NFTを活用した実店舗検証用のPoC開発
米国サンフランシスコを拠点とするスタートアップ企業にて、ブロックチェーン技術を活用し、NFTとDAOを実店舗でどのように応用できるかを検証するPoCを開発しました。
店舗内でのトークンエコノミーを実現するためのERC1155トークンや分散型ガバナンスを実装し、DAppを通じたユーザーエクスペリエンスを向上させることが目的でした。
このプロジェクトでは、0→1の段階から実運用に至るまで、Web3技術を駆使して支援を行いました。
ブロックチェーン: EthereumをPolygonベースにし、テストネット、メインネットにて運用 スマートコントラクト: ERC1150トークン発行やDAOに関連するコントラクトの設計・実装 フロントエンド: Next,Typescriptを使用してユーザーフレンドリーなインターフェースを提供 バックエンド: FastAPI利用し、ブロックチェーンと連携するAPIの開発 データベース: IPFSを用いた分散型ストレージの実装 開発ツール: Hardhat、Truffle、MetaMaskなどの開発環境でのデプロイ・テスト
本PJについて
課題の解決: クライアントの課題として、従来の店舗運営における透明性やユーザーエンゲージメントの低さがあり、これに対して分散型ガバナンスやトークンエコノミーを導入することで、顧客の参加意識を高める施策を提供。
成果: PoCを通じて実店舗での検証が成功し、従来にはなかったデジタル資産を利用したエンゲージメント向上が実現。これにより、クライアントはWeb3分野でのビジネスモデルの拡張可能性を見出すことができました。また、実店舗だけでなく、オンラインショッピングやその他のビジネス領域にも応用できる設計で、クライアントの将来的な拡張に備えたインフラを提供しました。 本プロジェクトは、NFTとDAOを実店舗に導入する新たなユースケースとして、Web3技術の商業的利用における革新的な事例を提供しました。これにより、ブロックチェーン技術のさらなる普及と応用に寄与しています。
主な技術スタック
ブロックチェーンネットワーク: EthereumをPolygonベースにし、テストネット(Mumbai)、メインネット(Polygon)で運用
スマートコントラクト: SolidityとHuffを使用して、ERC1155トークンおよびDAO(Governor、Timelock、Oracle連携、1155Vote)関連のスマートコントラクトを開発 ガバナンスモデルとして独自のVoteおよびProposal機能を実装し、ユーザー参加型の意思決定を支援
マルチシグウォレット: 安全な資金管理のために、Gnosis Safe Proxyを活用したマルチシグ設定を導入 DAOの運営における透明性とセキュリティを確保
バックエンド: PythonおよびAWS CDKを活用し、Chainlink Oracle NodeをECS Fargate上に構築 高度なスケーラビリティと耐障害性を実現し、スマートコントラクトと外部データとのシームレスな連携を支援
フロントエンド: React Nativeを活用し非クリプトユーザーでも使いやすいユーザーフレンドリーなインターフェースを提供
その他技術: Hardhat、Truffle、CDK、xdeploy、Truffle Dashboardを使用して、開発、テスト、デプロイを効率化,
Web3受賞歴
グローバルなWeb3ハッカソンにおいて数々のプライズを受賞した実績があります。また、その後グローバルで利用される数百万規模のユーザーを抱えるdAppの開発などを手掛けています。
総括
このプロジェクトでは、NFTとDAOを活用し、実店舗での新たなユーザー体験を創出しました。また、Chainlinkを活用したOracle連携により、スマートコントラクトと外部データの統合を実現し、店舗運営における分散型ガバナンスとトークンエコノミーの可能性を提示しました。